沖縄県名護市辺野古で10日、国会包囲行動に連帯して「辺野古新基地建設断固阻止! 共謀罪は廃案へ!」を掲げた米軍キャンプ・シュワブゲート前集会が開かれ、1800人(主催者発表)が結集しました。「共謀罪NO!沖縄実行委員会」が主催しました。
(写真)辺野古新基地と「共謀罪」を阻止しようと
こぶしを突き上げる集会参加者=10日、沖縄県
名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前
実行委員長の高良鉄美琉球大学教授は、「共謀罪」が基本的人権を侵害し、人間の尊厳まで打ち破っていくと批判し、「『共謀罪』がターゲットにするであろう新基地建設阻止の運動を強めよう」と呼びかけました。
辺野古弁護団の三宅俊司弁護士は、辺野古の現場での県警の目に余る弾圧を告発。「共謀罪」という武器を警察に与えれば「基地に反対する市民は、基地撤去を求めて威力妨害する犯罪予備軍として監視の対象になってしまう」と危険性を指摘しました。
参院会派「沖縄の風」の伊波洋一議員が緊迫した国会情勢を報告。司会者から、オール沖縄に結集する他の国会議員は、東京での国会包囲行動に参加していると伝えられると、参加者から大きな拍手が送られ、「全国と連帯して廃案をかちとろう」との声が上がりました。
各政党、県議会会派、市民団体代表が決意表明。日本共産党の渡久地修副委員長・県議は「『共謀罪』で反対する市民を一網打尽にする、戦前の警察国家をつくろうとするもの」と批判し、安倍内閣は退陣せよと怒りを表明しました。