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きょうの潮流

2017-08-24 | コラム

子どもたちの机といすのあまりの小ささに驚きました。この夏、香川県小豆島の岬の分教場を訪ねた時のことです。壺井栄の『二十四の瞳』の舞台となった木造校舎が、大切に保存されています若い新任の大石先生と12人の小学1年生。昭和の初め、貧困と戦争に翻弄(ほんろう)される彼らを描いた小説は、何度も映像化されてきました。今年は小豆島出身の作者・壺井栄の没後50年でもあります壺井栄の両親は苦しい生活の中、血縁のない2人も含め12人の子を育てました。実はこの家族が『二十四の瞳』の原型です。栄は「一つの家に育った十二人の子供の話」が「一つの村に生まれ育った十二人の同じ年の子供の物語になった」と書いています出征する教え子に大石先生は「名誉の戦死など、しなさんな」と。作者の反戦と平和の願いが凝縮されたセリフです。何よりも子どもの幸せを願う大石先生の姿に、子どもに寄り添う教師の理想像も込められています▼来場者の感想ノートを見ると、全国から現役教師や教師志望者が大勢訪れていました。別の教室には、現役・OBの教師がびっしり書き込んだ大きなメッセージボードもあります。「子どものキラキラした瞳がいつまでも見られますように、皆で頑張りましょう」(山形の教師)最近は映画の舞台やロケ地を回ることを「聖地巡礼」といいます。岬の分教場は映画だけではない、日本の教育の聖地なのでした。子どもとともにきょうも頑張っている全国の「大石先生」が目に浮かびます。

 

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