沖縄県選出・出身の野党国会議員は27日、名護市辺野古への新基地建設を強行しようとする沖縄防衛局が設置した浮具(フロート)固定用ワイヤやアンカー(いかり)が台風の強風で流され、大浦湾のサンゴ礁を損傷した問題で、台風対策を怠った防衛局に抗議しました。
(写真)防衛局を追及する赤嶺氏(左端)ら野
党国会議員
=27日、沖縄県嘉手納町・沖縄防衛局
フロートは、新基地建設に向けた海底ボーリング(掘削)調査に伴い、市民の抗議・監視行動を排除する目的で設置。11、12日に沖縄県を直撃した台風19号によりサンゴ礁を傷つけていた事実が、ヘリ基地反対協の潜水調査で確認されました。
防衛局の井上一徳局長は対策不備の指摘に対し「浮標(ブイ)の一部を陸に引き揚げる対策はとった」と強弁。台風の影響について「調査中」と述べるにとどめ、被害を認めようとしませんでした。
防衛局は、調査結果をもとに環境監視等委員会の助言をふまえて対策を検討するとのべたものの、サンゴが専門の委員は2人のみ。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「被害がなかったか、小さくしようとする意図が明らかだ」と批判しました。