米西部ネバダ州 事実上の「墜落」
米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが26日、米西部ネバダ州で基地外に「ハードランディング」(硬着陸)をした問題で、同機が所属するミラマー基地(カリフォルニア州)の第3海兵航空団は29日、乗組員4人が脱出した後、機体が炎上したことを明らかにしました。
海兵隊は同機の「ブラックボックス」を回収し、事故の分析を進めていると言いますが、炎上するほどの強い衝撃が機体にかかったことから、事実上の「墜落」といえます。また、同機の価格は2008年時点で6700万ドルとされており、「クラスA」事故(200万ドル以上の損失)に分類される可能性が濃厚です。
「ハードランディング」は一般的に、エンジンの逆噴射なしで地面にたたきつけられるような着陸を言います。エンジンにトラブルがあった可能性もあります。オスプレイはエンジン停止時でも安全に着陸できる「自動回転」(オートローテーション)機能が備わっていません。
第3海兵航空団によれば、現場はクリーチ空軍基地に近い無人の国有地に設定された着陸帯でした。オスプレイは不整地での着陸訓練を行っていた可能性があります。