自衛隊が派遣されている南スーダン首都での「戦闘」を、“憲法9条に抵触するから「衝突」と言い換えた”稲田朋美防衛相の辞任を求め、南スーダンからの自衛隊の撤退を求める国会前緊急行動が14日行われ、約400人が参加しました。
主催した総がかり行動実行委員会共同代表の高田健さんは「稲田朋美防衛相はただちに辞任すべきだ」と訴えました。
「秘密保護法」廃止へ!実行委員会の角田富夫さん、群馬の宗教者、小野文珖(ぶんこう)さん、「女の平和」実行委員会の桜井晴子さんが連帯あいさつ。角田さんは「(南スーダン情勢について)『戦闘』の言葉を隠し、戦争する国づくりを推進してきた安倍政権、稲田大臣の責任は重い」と述べました。
横浜市から参加した女性(48)はいいます。「自衛隊を南スーダンPKОに派遣したことは間違いだったことが明らかになったと思います。自衛隊員の血が流れないうちに撤退させるべきです。稲田大臣の答弁は詭弁(きべん)です。第2次安倍政権になり、秘密保護法、安保法制、今度は“共謀罪”法案提出の動き。どこに向かっているのか不安になります。だからこそ声をあげに来ました」
東京・足立区から参加した78歳の女性は「国民学校1年生の時に終戦を迎えました。教科書を黒塗りにしたのを覚えています。2番目の姉の夫は中国で亡くなりました。そうした戦争を知っているので、いま戦争が近づいているのを肌で感じます。この動きを止めないと」と語りました。
民進党の大野元裕参院議員、日本共産党の田村智子副委員長(参院議員)、沖縄の風の糸数慶子参院議員、社民党の福島瑞穂参院議員があいさつ。
田村氏は「稲田大臣の辞任と、大臣を擁護し続ける安倍内閣の打倒を心一つに頑張りたい」と呼びかけました。
民進党の近藤昭一衆院議員、日本共産党の本村伸子、大平喜信の両衆院議員、武田良介参院議員が参加しました。