障害者スポーツの祭典、第11回冬季パラリンピック・ソチ大会の開会式が、7日五輪スタジアムで行われ、10日間の大会が幕を開けました。 ロシアでの開催は初めてです。
大会には、冬季大会史上最多の45カ国・地域から選手・役員合わせて約1600人が参加。日本選手は3競技に計20人が望みます。
クリミア半島をめぐってロシアと緊張状態が続くウクライナも参加を表明しました。
アルペンスキー男子滑走 狩野・金 鈴木・銅
第2日目の8日、アルペンスキー男子滑走が行われ、座位の狩野亮が金メダル、鈴木猛史が銅メダルを獲得しました。
狩野はバンクーバー大会のスーパー大回転との2大会連続金メダルで、冬季大会の日本勢で初の快挙となりました。
バイアスロン男子7・5キロ座位 久保・銅
バイアスロン男子7・5キロ座位では、久保恒造(32)=日立ソリューションズ=が今大会日本勢初メダルとなる「銅」を獲得しました
男子滑降座位 金メダルを獲得した狩野亮=ソチ(共同)
男子7・5キロ座位 銅メダルを獲得しフラワーセレモニーで笑顔の久保恒造(右)
=ソチ(共同)
パラリンピックはどんな競技が行われる? 順位や滑り方は?
アルペンスキー、距離スキー、バイアスロン、アイスレッジホッケー、車いすカーリングの5競技72種目で、前大会から8種目増えました。
参加選手の障碍の部位や程度はさまざまなので、スキーとバイアスロンには立位・座位・視覚障碍という3つのカテゴリー(区分け)があって、それぞれで順位を決める。 立位はスキーをはいて立った状態で滑るグループ。 アルペンスキーは1本のスキーをつけたチェアスキーで滑り降りる。 距離スキーは2本のスキーをつけたシットスキーを使い、ストックで押して進む。 視覚障碍ではガイドスキーヤーの声や音を頼りにすべり、バイアスロンの射撃は音響によって照準を定められるビームライフルを使います。
今大会からアルペンの種目としてスノーボードが採用され、スノーボードクロスノコースを使ってタイムを競う。今回は下肢障碍をもつカテゴリーだけで実施されます。
各カテゴリーでは障碍の程度によって選手ごとに係数が設定されていて、順位は実装タイムに係数をかけった計算タイムで決まります。
聴覚障碍者のスポーツ大会としてはデフリンピックが、知的発達障碍をもつ人にはスペシャルオリンピックスがあります。