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核兵器工場の地で反核集会 願いこめ灯籠流しも ― 米テネシー州ノックスビル

2019-08-12 | 戦争のない平和な世界を

ノーモア・ナガサキ

 

 米南部テネシー州ノックスビルで9日夜、長崎原爆投下から74年にあわせた平和・反核行事が取り組まれ、多くの市民が「ノーモア・ナガサキ、ノーモア核兵器」の声をあげました。


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(写真)平和への願いをこめた灯籠をテネシー川に流すため並ぶ反核の集い参加者=9日、ノックスビル(遠藤誠二撮影)

 主催したのは、ノックスビル近郊の核兵器製造工場(Y12)があるオークリッジで30年間にわたり同工場の監視と反核運動を続けている、「オークリッジ環境平和連合(OREPA)」です。毎年、8月6日の広島の日と同9日の長崎の日に、集会などを取り組んでいます。

 市内テネシー川沿いの公園で開かれた集会には、子ども連れ、浴衣姿の市民や日本山妙法寺の住職など多彩な人たちが参加。「私たちは核兵器に『ノー』といい平和に『イエス』という」などの「平和の宣言」を復唱しました。長崎原爆の惨劇を伝える影絵を鑑賞した後、全員で手作りの「平和の灯籠」をテネシー川に流しました。

 市内に住むジム・オールさん(72)は、「米国や世界には核兵器がいまだ数多く存在し、気候変動に並ぶ人類の脅威となっています。しかしここに、核兵器工場があることすら知らない市民がいるのです。広島と長崎のことを含め、核兵器の危険性を人々に伝え続けていくことは大切です」と話しました。

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 オークリッジの核兵器製造工場(Y12)は、第2次世界大戦中の原爆開発・製造計画「マンハッタン計画」のもと、原爆のウラン濃縮が行われました。現在も核兵器開発の施設として残っています。

 OREPAコーディネーターのラルフ・ハチソンさんは今年の長崎原爆の日にあたり、「毎年、15年以上にわたり平和セレモニーを続けており、今後も行います。長崎の被爆者が『核兵器廃絶』と訴える力強い声が、将来の破滅的な脅威をなくすためのわれわれの活動に息を吹きかけています」と語りました。

 OREPAは、広島・長崎原爆投下75年にあたる来年、オークリッジで大規模なイベントを計画しています。


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