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野党共闘で勝利めざす 衆院3補選 会見で志位委員長

2017-08-25 | 野党共闘で安部政権を退陣に

日本共産党の志位和夫委員長は24日の記者会見で、10月に3選挙区で行われる衆院補選(10日告示、22日投票)での野党共闘について問われ、「三つのすべてで野党統一候補の実現に力を尽くし、三つとも勝利することを目指して奮闘する」と述べました。民進党の代表選の結果を待ち、「しっかりした共闘体制をつくるために、民進党新執行部、自由党、社民党と可及的速やかに話し合いたい」とも表明しました。

 補選が行われるのは、青森4区、新潟5区、愛媛3区。志位氏は、2016年参院選で、この3県で野党統一候補が実現し、青森、新潟では勝利し、愛媛でも接戦にもちこんだことを指摘。参院選の選挙区の与野党得票率を三つの小選挙区ごとにみると、▽青森4区=自公51%、4野党45%▽新潟5区=自公48%、4野党50%▽愛媛3区=自公24%、4野党26%―となることを示し、「それぞれで『本気の共闘』が実現すれば、3選挙区とも勝機は大いにある。結束しなければ勝利はつかめない」と強調。「野党統一候補を実現し、安倍政権に対決する立場で、しっかりとした政策協定を結んで勝ち抜きたい」と述べました。

 志位氏は、「補選だから政権問題での合意は必要ない」とも語りました。

臨時国会速やかに開き、国政私物化・隠蔽問題解明を

 志位委員長は記者会見で、自民、公明両党が9月末の臨時国会召集を確認したとの報道に関し、「冗談じゃない。9月末では、憲法53条に基づく野党4党の臨時国会開会要求(6月22日)から3カ月を超えることになる」として、速やかな召集を強く求めました。

 志位氏は、「4野党の要求は正規の手続きで憲法上の権利として提起したものだ」と指摘。開会要求を3カ月も無視するのは「憲法をないがしろにする許し難い行為だ」と、政府・与党を批判しました。

 さらに志位氏は、森友学園・加計学園問題、防衛省・自衛隊の日報隠蔽(いんぺい)問題をあげ、「これらのどれもが未解明であり、新たな疑惑もつぎつぎに浮上している。どれもが国政の私物化と隠蔽という、国民主権に反し、国民の政治への信頼を根底から損なう大問題だ。徹底的な疑惑究明を行い、政治への信頼をとりもどすことは最優先の課題であり、これをあいまいにしたまま、憲法改定であれ、『人づくり革命』であれ、あれこれの課題を進めることは到底認められない」と述べました。

民進党代表選

共闘発展のため話し合っていく

 志位委員長は記者会見で、民進党の代表選について問われ、「2人の候補者の発言、選挙戦の結果について強い関心を持って見守っていきたい」と述べました。

 代表選の中での2人の候補者の発言について問われると、志位氏は「代表選は、民進党の内部問題です。内部問題に干渉、介入しないというのが政党間のルールであり、エチケットです。コメントは控えたい」と述べました。

 そのうえで、「日本共産党としては、この間の野党と市民の共闘の到達点を踏まえ、一連の合意を誠実に順守して、共闘をさらに発展させていくという立場で、どなたが代表になっても話し合っていきたい」と述べました。

 

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