沖縄県名護市辺野古への新基地建設に向けた国のボーリング調査を阻止するため、2004年にヘリ基地反対協議会が座り込みを始めてから10年の節目を迎えた19日、海上抗議パレードと集会が辺野古で開かれました。主催は、ヘリ基地反対協と「基地の県内移設に反対する県民会議」。仲井真弘多(なかいまひろかず)知事の埋め立て承認を得た日本政府が5月以降にもボーリング調査を予定している中、「辺野古埋め立ては許さない」の声をあげました。
(写真)「辺野古の海にも陸にも新基地はつくらせない」と唱和する
人たち=19日、沖縄県名護市辺野古
20そう以上の漁船やカヌーが海上パレード。市民ら300人以上がシュプレヒコールを響かせました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「米軍普天間基地の無条件閉鎖・撤去を迫っていこう。県民が『沖縄の心』を持ってたたかう限り、絶対負けない」と訴えました。
県統一連の中村司代表幹事は「基地は自然の命を絶ち、破壊のためだけに存在する」と力を込めました。
ヘリ基地反対協の安次富(あしとみ)浩共同代表が、新基地阻止に向け、27日投票の沖縄市長選をはじめ、来る名護市議選、県知事選を勝ち抜こうと呼びかけました。
1997年、最初に座り込みを始めた辺野古区民の一人の男性(91)は「海外から多くの著名人が応援してくれている。絶対に勝てる」と話していました。