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民進党代表選が告示 前原、枝野両氏が立候補

2017-08-22 | ニュース

民進党の蓮舫代表の辞任表明に伴う代表選が21日告示され、前原誠司元外相(55)と枝野幸男元官房長官(53)=いずれも衆院議員=が立候補を届け出ました。9月1日の臨時党大会での投開票で新代表が選出されます。

 出馬に意欲を示していた井出庸生衆院議員は、届け出に必要な20人以上の推薦人を確保できませんでした。

 前原、枝野両氏は届け出後、共同記者会見で政見を表明。このなかで前原氏は「新たな自民党に代わる選択肢をつくりたい」と強調しました。枝野氏は「一刻も早い原発ゼロを目指す」など、自民党と異なる明確な対抗軸を示す考えを表明しました。

 記者団から、野党4党の選挙協力への対応を問われたのに対し、前原氏は、政権選択選挙となる総選挙で「理念、政策が合わないところと協力することはおかしい」とし、「4党の合意事項は、4党が協力していろんな取り組みをしてきた。その重みはしっかり受け止めながら、その是非についても見直しさせていただきたい」と述べました。

 他方、安倍政権打倒のため「候補者を降ろしていただくご決断があれば、ありがとうございますと申し上げたい」とし、「地域性もあり、基本原則は持ちながらどうすれば政権交代ができるかを大所高所に立って考えたい」と表明しました。

 枝野氏は、昨年の参院選挙では一定の成果を上げたとの認識を示したうえで、「党の理念・政策が違う中で自民党の暴走を止めてほしいという市民の声を受けてぎりぎりの着地点を努力したからだ」とし、今後も「わが党の主体性を持ちながら、できることを最大限やる」と表明しました。

 憲法改定について、前原氏は「憲法の議論は行っていく」としつつ、安倍晋三首相が5月3日に示した自衛隊明記の改憲日程には、「こんな性急・拙速な話はない」と批判しました。

 枝野氏も、立憲主義破壊・憲法違反の安保法制をそのままにしての9条改憲に「議論の余地はない」と否定。沖縄県名護市辺野古での新基地建設についても、「県民の多くの声をないがしろにする強引なやり方はやめさせなければならない」と強調しました。


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