重度障害者の議員活動に配慮
国会の風景が変わりました。重度障害のある新参院議員が1日朝、大型の電動車いすに乗って初登院しました。れいわ新選組の木村英子、舩後靖彦両氏です。
「期待と不安が半々」と語る木村氏は、政府が狙う介護保険制度と障害福祉制度の統合を「阻止したい」と抱負を語りました。
参院議院運営委員会理事会はこの間、両氏の要望を確認しながら、重度障害のある人が議員活動するうえで必要な合理的配慮を提供するよう進めてきました。なかでも、通勤・通学時や経済活動中の障害福祉サービス利用は全額自己負担になる問題が、全面的に介助が必要な両氏にとっては大きな障壁でした。これに対しては、参議院が一定の介助費用負担をすることに。
木村氏は「(障害福祉サービスの)重度訪問介護の費用に関する配慮はありがたいが、社会全体でみると改善されていないので、がんばっていきたい」と抱負を語りました。
黒色のスーツに同色の帽子、赤いタイを締めた舩後氏は、文字盤を使い介助者を通して「皆さんのご期待に応えられるようにしたいです」と述べました。登院ボタンは介助者が押しました。
本会議に出席した両氏は介助者を同伴。座席の取り外された議席に着きました。正副議長選挙で舩後氏は、介助者と意思疎通し、介助者が投票用紙に記入、参院職員が代理で登壇、投票をすませました。
本会議後、日本共産党の小池晃書記局長・参院議員は、舩後氏とあいさつを交わしました。