7月29日、日曜日、快晴、炎暑。
この日行われた、首都圏反原発連合が主催した「国会大包囲」。
ものすごい暑さだったので、覚悟して出かけました。(そのわりに、持って行ったのはタオル一本とスマートフォンと財布だけ!)
私は、午後4時に着いて、まずは日比谷公園を回ってみます。皆、思い思いの旗やプラカードを持って、原発反対をアピールしています。
幸い、まだその頃は結構風が吹いていて、熱中症になるような暑さではありませんでした。
少しすると、続々とデモ隊が日比谷公園を出発していきます。
中国のテレビ局が取材していました。
しかし、警察があまりにもデモ隊を少しずつしか公園から出さないため、しびれを切らした人たちが怒鳴り始めます。
少し不穏な空気が流れましたが、その場は収まり、少しずつ少しずつ、延々と時間をかけて(かけさせられて)デモ隊が出発していきます。
シャッターチャンスを逃してしまったんですが、(本当、すいません)3~4歳くらいの、男の子か女の子かもよくわからないような小さい子が、頭のてっぺん(?)から声を出して「さいかどう、はんたい」と言いながら、よちよちよたよた、デモ隊に混じって通り過ぎていきました。生意気風というか、かわいいというか、「これで日本も安心だ」という感じでした。(どういう感じなのか??)
さて、当方のスマートフォンのバッテリーの都合で、場面はいきなり夜の国会議事堂前になります。(弁当をのんびり食べていて出遅れた、という説もあります。)
よーく見て下さい。志位さんと紙さんがいます。(画面中央とその右下)
志位さんの演説には間に合わなかったんですが、近づいていきながら聞こえた演説の凄かったこと!若々しく、少し上ずった声で、凄まじい剣幕で聴衆に呼びかけていました。(志位さんと握手しました!予想通り、力いっぱいの熱い握手でした!!!)
いろいろな議員さん、有名人の方も演説していました。
紙智子さんです。
アイドルのうたった、「ふるさと」(ウサギ追いしかの山~のアレです。)
あのシンプルな唄の、心にしみたこと!
まるっきりサウナ風呂の中にいるような暑さ、ひっきりなしに聞こえるシュプレヒコールと歓声、罵声。(同時刻に警察の封鎖を群集が突破した、らしいです。)
戦争のような状況の中、時間が止まったような、瞬時に遠くへ連れ去られるような、なんとも懐かしい唄。
そしてそれをみんなが共感しあっているということ。
非常に感動的な体験でした。「唄」というものの持つ力を、改めて認識させられました。
私と一緒に行った仲間は、ちょうどその頃、警察の封鎖を突破する群衆の中に押し流されていて、メールでその生々しい興奮を伝えてきました。
気温以上に、心も熱い一日でした。