8月17日の、官邸前抗議行動。世間は夏休みなので、抗議行動もどうしようかという声もあったようなのですが、フタを開けてみればこの熱気。
なお、愛用のスマートフォンが超高性能なため、写真が非常に見にくい事を、どうかお許しください。(近いうちにデジカメを買いたい・・・です。)
また、共産党の議員さんだけなぜか顔が明るく写っているのは、別にえこひいきしている訳ではなくて、共産党の議員さんがこの場所では結構人気があり、色々な人が一斉にフラッシュをたくので、それに便乗して撮影したからです。(それにしても、蛍の光のようなわがスマホのフラッシュ!)
今回の抗議行動のスピーチコーナーの特徴は、若手の男性が夏休みでどこかへ出かけてしまったのか、女性が多かったということ。それも、ものすごい迫力の女性が目立ちました。こういう場では、どこでも(なぜ太字)、女性が強いんですね。
迫力ある声と詳しさで、原発反対を訴える車椅子の女性。「もし大きな余震が来たら、原爆5千発分の放射性物質が環境に出て行きます!全米7か所で原発が廃炉されたら、周辺での乳児死亡率が大きく減りました!」
「瓦礫を全国に広めようとする本当の理由は、放射能による健康被害を全国に広めてわかりにくくさせ、賠償責任を逃れようとしているからなのではないでしょうか。」
「自然エネルギーが多々あるのになぜ政府はそれを推進しないのですか。・・・野田首相、ご自分の庭を最終処分場にして下さい。」フランス在住の女性。
「この国では、真の独裁者は誰なのかわからない。顔の見えない独裁者を探し出してやっつけろ!」国際政治学者の女性。(どうしてもうまく写らない・・・)
おなじみ、笠井さん。「短期間の国民的議論でさえ、7割の人が原発ゼロと答えているではないですか!原発を動かしたいのは政府と財界だけです!再稼動、反対!」盛り上げます。
日本共産党の井上議員。「総理は訪問した広島、長崎で、被爆者から一体何を聞いてきたのですか!被爆国の総理であるならば、この声にこたえて、ただちに原発を全廃すべきではないですか!・・・原発を再稼動させたら、火力発電所を止めました。電力が足りないといったのは、全くのウソではないですか!」
原発被災地の牛などの動物を保護している「希望の牧場」の女性。「被曝した牛の殺処分をやめてください!」何も罪はないのに・・・本当にかわいそうな話です。
声楽の勉強をしている方。「ふるさと」を熱唱。皆も合わせて大合唱になります。感動的。
官邸前抗議行動で、よくシュプレヒコールをされている女性。「私たちはもう、少数派ではありません。ツイッターによると、首相は今、官邸で宴をしているそうです!・・・私たちの声は音ではありません!命を守りたいと心から願う声です!」
首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさん。「こうして毎週何万人もつめかける事で、政府に確実に圧力がかかっています。私たちの民意を示して圧力を直接かけて生きたいと思います。頑張りましょう!」さすがに、非常に力強い!
福島県出身の女性。何度も涙でつまりながらの、懸命のスピーチ。「原発の収束作業をしている福島の人たちは、(放射能ばかりでなく)差別ともたたかっています。・・・もう撤退したい、と本音を言った作業員さんに、これ以上頑張れとは言えませんでした。私のために死んでくださいとは、とても言えません。・・・収束作業は、原子力が生み出した差別の問題です。」皆、静まり返って聞き入ります。
福島疎開裁判(子どもたちの集団避難を求める裁判)の弁護団の人。「チェルノブイリを調査した世界中の研究者たちが、福島の子どもたちは今きわめて深刻な状態にあると警告しています。国は安全基準を20倍も引き上げて、年20ミリシーベルトにしました!こんな殺人的な決定を断じて許すわけにはいきません!子どもたちを救うのは、主権者である我々市民に課せられた、根本的な責務です!」
最後に、時間まで女性がシュプレヒコール。とても元気でさわやかな感じで、しかしひと言ひと言のコールをはっきりと言い切って、このあたりが官邸前抗議行動に沢山の人が集まる理由の一つなのではないかと思います。シュプレヒコールはだんだん盛り上がっていき、最高にヒートアップした所でちょうど8時の終了時刻を迎えます。・・・汗をぬぐうふりをしながら帽子でそっと涙を拭いている年配の方がいました。