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軍国主義者と呼びたいなら呼べ、これからも原発を放棄しない

2013-09-28 | 歴史の流れは平和外交

これが首相の言うことか!

  安倍晋三首相は25日午後(日本時間26日未明)、国連総会への出席で訪れているニューヨークで、米保守系シンクタンク・ハドソン研究所の会合で演説し、中国を念頭に「私を右翼の軍国主義者と呼びたいなら、どうぞ呼んでいただきたい」と発言し、聴衆から失笑がこぼれました。

 首相は演説で、日本の軍事費が11年ぶりに増額に転じたことを“実績”としてアピール。一方、名指しこそしなかったものの、「隣国に軍事支出が少なくとも日本の2倍の国がある」との表現で中国の軍拡を取り上げ、日本の軍事費の伸びはわずかだと主張し、挑発の発言を行いました。

 一方で首相は、集団的自衛権の行使や国家安全保障会議(NSC)設置に強い意欲を表明。「積極的平和主義」を標ぼうして「戦争する国」づくりに前のめりの姿勢を示しました。

 原発保持と輸出推進を明言 

さらに、首相はニューヨーク証券取引所でも演説し、日本のエネルギー政策に関して、「原発の安全技術でこれからも世界に貢献していく。放棄することはない」と述べ、福島第1原発での汚染水問題にはいっさいふれず、原発保持と輸出推進を明言しました。

衆参両院での与党多数を背景に おごりたかぶり

 首相発言は、衆参両院での与党多数を背景にした、おごりたかぶりを示すもの。シリア問題にみられるように紛争の平和的解決を求める世界の流れや、原発ゼロを要求する民意に背き、国内外から反発が起こるのは必至です。

安保政策は「軍国主義」そのもの
   紛争の平和解決の流れに逆行

  安倍首相が矢継ぎ早に打ち出す安保政策は、「軍国主義者」と言われても仕方のないものばかりです。 憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使海外での武力行使を可能にする、「国家安全保障会議](NSC)を創設する日米同盟の強化強化を口実に国民監視の「秘密保護法」を策す自衛隊を他国への侵略部隊=「海兵隊」化する・・。 こうした姿勢を示すのは、米国と肩を並べて海外での戦争に乗り出すためです。

 しかし、世界では米・英・仏が画策していたシリアへの軍事攻撃が当面回避されるなど安部氏の発想とは逆の方向=紛争の平和的・外交的努力による解決を模索する流れが強まっています。このような流れに対して日本政府は何ら「積極的平和主義」の名にふさわしい提案をなしておらず、国際社会の中での存在感は希薄です。 
 今回の訪米では、国連総会に出席した際高齢の日米首脳会談されず、英国でのサミットの際も日米首脳会談は見送られました。

 もし本気で中国の軍国主義批判にはんろんしたいのなら、憲法の平和主義に基づく平和構築の枠組みを提案し、軍縮を北東アジアの大きな流れにするための主導的役割を発揮する以外にありません。


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