日本共産党の小池晃書記局長は31日、国会内で記者会見し、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣陸上自衛隊部隊が作成した「日報」の隠蔽(いんぺい)問題を受けて辞任した稲田朋美前防衛相の閉会中審査への出席を自民党が拒否していることについて、「とんでもないことだ。結局、稲田氏の辞任は最悪の隠蔽工作だったと言わざるをえない」と厳しく批判しました。
小池氏は、特別防衛監察の報告を見ても、国民にとって最大の疑惑である稲田氏や安倍晋三首相による隠蔽了承の有無などは全く解明されておらず、「稲田氏に直接問いただすしかない」と指摘。当初は安倍首相も国会の要請に協力するのは「当然だ」と言明していたことを示し、「稲田氏の閉会中審査出席を拒否することなど許されない」と主張しました。
小池氏は、稲田氏と安倍首相の出席要求については、31日の衆院安全保障委員会理事懇談会でも結論が出ていないとし、「引き続き出席を求めていきたい」と語りました。
また、自民党の竹下亘国対委員長が同日、民進党の山井和則国対委員長との会談で、稲田氏の閣僚辞任は「一番重い責任の取り方」だとして出席を拒否したことに対し、「一番重い責任どころか、一番悪い逃げだ」と指摘。同日の防衛省での離任式で稲田氏が同省と自衛隊に「風通しのいい組織」づくりを求めたことにも言及し、「一番風通しの悪いのは稲田さんであり、安倍首相を先頭とする安倍内閣、官邸ではないか」と重ねて批判しました。