ヘリ基地反対協 支援呼びかけ
米軍新基地建設をめぐって政府とのたたかいが続く沖縄県名護市辺野古で、現地の運動をさらに広げようと市民らが全国に支援を呼びかけています。
(写真)辺野古の美しい海と自然を守る人募集と
、海の中から訴える人たち=26日、沖縄県名護市
基地に反対する市民らでつくるヘリ基地反対協議会は18日、「緊急の訴え」をホームページに掲載。「訴え」は、戦後69年間米軍によって県民の命と財産が脅かされ続けてきた歴史をあげ、「あたりまえの生活と、平和を愛するみなさん、辺野古に駆けつけましょう。あなたの力をお貸しください」と呼びかけています。
現地の行動は非暴力を原則に、政府に反対の意思を示すのが狙い。連日のように陸上では基地のゲート前や海辺のテントで座り込みを、海上では漁船から工事の進み具合を監視したり、カヌー隊による海上デモを展開しています。
海上から監視を続ける「平和丸」の船長・仲本興真さんは「普通の人に現地に立ち寄ってもらい、いま起きていることや海と自然の豊かさを共有してほしい」と話しています。
ヘリ基地反対協議会のホームページはhttp://www.mco.ne.jp/~herikiti/
沖縄防衛局 抗議行動排除狙う
― 辺野古新基地 浮具の設置準備
防衛省沖縄防衛局は25日、名護市辺野古への新基地建設に反対する住民の海上での抗議行動を排除するため、立ち入り禁止水域内に設置する浮具(フロート)の設置準備を始めました。
同日午後、住民の監視行動によって、米海兵隊キャンプ・シュワブの敷地内でクレーン車が浮具をつり上げて移動させているようすが確認されました。浮具は1個が50センチメートル程度のオレンジ色の球状のもので、それらが20~30メートル程度の数珠状につながれています。
場所は、作業ヤード設置のため、解体工事が行われていた辺野古崎の先端付近。海上への設置作業に向けて、沿岸部に移動させたものとみられます。
桟橋設置工事が続けられているシュワブ北岸では、新たに発電機3台を設置。夜間工事に備えるものとみられます。
炎天下の中、住民は基地ゲート前と海上での連日の監視・抗議行動を続行。海上から監視を続ける「平和丸」に海上保安庁が臨検として職務質問を実施し、住民の間に緊張した空気が流れる場面もありました。警察、海上保安庁による警戒体制が日増しに強化されています。