超高額な抗がん剤「オプジーボ」に関して、25%程度の値下げにとどめようとしていた政府・与党の「流れを変えたのが、日本共産党書記局長で参院議員の小池晃氏の国会質問だった」と、がん臨床医向けの医学情報誌『日経メディカルCancer Review』(20日発行)が紹介しています。
「オプジーボ薬価50%切り下げの波紋~問われた薬価算定システムの透明化~」と題した特集で、オプジーボの薬価が海外に比べて日本だけが突出して高いと追及した10月の参院予算委員会での質問を紹介。塩崎恭久厚労相が「確かに高すぎる」と認め、「25%の切り下げは50%切り下げへ変わった」と指摘しています。
小池氏の狙いは、医療費の患者負担増を回避するための薬剤費の削減にあったとして、オプジーボの営業利益率は平均値より6割増の27%もあり、「小池氏は『不当に高い』と指摘する」と紹介。
薬価算定組織の審査に議事録がないことを質問で明らかにしたことを示し、「薬価を決める議論がブラックボックスの中で進められているとしか思えない。議論の透明性を高めるために引き続き国会で監視していきたい」とする小池氏のコメントを掲載しています。