米軍ヘリのつり下げ訓練に反対する沖縄県読谷(よみたん)村民大会が11日、同村の米軍基地トリイステーションの渡具知ゲート前で開かれ、約300人が参加しました。
同基地では3月と4月にヘリがつり下げ訓練をしているのが確認されています。車両などをつり下げ、村民に不安を広げています。
(写真)米軍つり下げ訓練に抗議する村民大会
参加者=11日、沖縄県読谷村
村民らは「基地にレッドカード」などと書いた手作りのメッセージボードを掲げました。
石嶺伝実村長は、昨年4月の元米海兵隊員の女性殺害事件の被害者に哀悼の意を示したうえで、「私たちは、1960年代に読谷村のつり下げ訓練でトレーラーが落下、女児を死なせた痛ましい事故を忘れない。このようなことは許してはならない。辺野古新基地建設を進める日米政府に屈することなく、当たり前の平和な暮らしを目指して頑張っていこう」と語りました。
伊波篤議長は「われわれ議会は2度にわたって全会一致で決議した。しかし繰り返される。私たちは行動を起こさないといけない。大きなうねりを起こそう」と訴えました。
上地栄村議会基地特別委員長は「防衛局は、訓練は必要だ、トリイの使用は制約しないといっている。これでは訓練が常態化する」と批判。発言者は口々に「声を上げ続けないといけない」と決意を語り合いました。