首都圏反原発連合(反原連)は25日、首相官邸前抗議行動を行いました。川内(せんだい)原発再稼働を急ぐ九州電力会長らと会食して「川内はなんとかしますよ」といった安倍首相に対し、反原連のミサオ・レッドウルフさんは、「反原発・脱原発を求める7割以上の国民の意思に反して、こんなやり方で国策が決められるのは、政府のあり方としてもおかしい」と厳しく批判しました。
(写真)「川内再稼働反対、原発なくせ」とコールする人たち
=25日、首相官邸前
この日の参加者は2500人(主催者発表)。初めて参加した人が目立ちました。東京都渋谷区の男性(77)もそのひとり。「毒だとわかっているものを動かすなんて、とんでもない。気持ちだけでなく、行動が大事だ」と話します。
東京都内の女子学生(32)も初めて参加しました。「デモは怖いかなと思っていたけどそうではなかった。一度再稼働させると、ほかも次々に動かされてしまうのが怖い」
長野県佐久市から参加した男性(61)も初参加。「原発事故が起これば土地も家も失い、家族もばらばらにされてしまう。命を奪われるに等しい。首相は国民の声に耳をかたむけるべきです」
千葉県松戸市の女性(68)は「福島の事故が収束していないのに、なし崩し的に川内原発を再稼働させようというのはおかしい」。
仕事が終わった後に必ず参加しているという東京都杉並区の男性(35)は「どうしてそこまでして(原発を)動かしたいのか理解できません。再稼働は断念すべきです」と力を込めました。
笠井、吉良氏 スピーチ
日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員は25日、原発ゼロを求める首相官邸前抗議行動に参加し、国会正門前でスピーチしました。
吉良氏は、安倍首相が九州電力会長らと会食して川内原発(鹿児島県)の再稼働を「何とかしますよ」と発言したことを批判。「廃炉にするまでがんばろう」と訴えました。
笠井氏は「再稼働ありきなんて認められない。安倍首相は官邸にいる資格がない。声を上げて、おひきとり願おう」と呼びかけました。