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きょうの潮流

2017-09-04 | コラム

歓喜と喧騒(けんそう)に包まれたスタジアムのベンチ。たった一人で座り込み、ひっそりと肩を震わせる姿がありました。サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)▼8月31日、日本を6度目のワールドカップ(W杯)に導きました。いつも険しい表情を崩さず、選手への要求は厳しい。「負けたときは少し病気になる」というほどの負けず嫌い。それでも涙もろさは周囲では有名なのだそうです▼「何事もやるなら100%」。仕事ぶりは徹底しています。サッカー協会の執務室で毎日、試合の映像に目を通します。周りが驚くほど、いつまでもその分析は続きます。そこで日本選手を見極め、相手チームに対する鋭い戦略が生みだされます▼生きざまは波乱万丈です。現役引退後、祖国のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、「民族、宗教の違いから殺し合う姿をみた」。20余年前の内戦でみずからも命を狙われ、自宅を焼き払われました。「戦争はみんなが敗者になる」。重い響きをもった言葉です▼代表監督就任から2年半、日本の文化や歴史にも目を向けます。フランスから家族が来日した際、沖縄や広島にも足を運びました。昨年4月の熊本地震では、自身の希望で被災した子どもたちを励ましに歩きました。苦難を知るからこその優しさが、じんわりと▼チームづくりは「第3章に入る」と宣言。ロシアW杯に向けてあふれる情熱が選手を照らし続けます。5日(日本時間6日未明)のアジア最終予選、サウジアラビア戦が幕開けの場です。

 

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