日本共産党のインターネット番組「生放送! とことん共産党」(動画あり)は14日、「TPP(環太平洋連携協定)批准は許さない これだけの理由」をテーマに、アジア太平洋資料センターの内田聖子事務局長をゲストに迎えて語り合いました。司会は畠山和也衆院議員と朝岡晶子さん。
内田さんゲストに
内田さんは、TPPは単純な“自由貿易”などではなく「グローバル企業が今以上に利益を得る仕組みで、特定の集団のために管理された悪い貿易協定」だと批判。6000ページ以上に及ぶ英文の協定書が一部しか和訳されておらず誤訳も多く、交渉過程の資料が黒塗りされた“のり弁”状態であることを指摘。「外交だから(公開)できないという言い訳はおかしい。ここまで秘密のものはかつてない。国民は白紙委任するしかなくなり大問題」だと批判しました。
畠山さんは、国会で紙智子参院議員とともに、輸入米の「売買同時入札」(SBS)で価格偽装が行われている問題を追及したことを報告。審議入りの前に明らかにすべき多くの課題が残っているにもかかわらず、今国会でのTPP協定承認案の審議が14日に開始されたと述べ、早期承認ありきの姿勢は許されないと強調しました。
さらにTPPは農業の問題だけではないとして、内田さんらが作成したパンフレット『続・そうだったのかTPP24のギモン』を紹介。医療や保険、投資家対国家紛争解決(ISDS)条項など各分野の問題点を解説しました。
安価な薬が手に入りにくくなる問題には、視聴者から「貧乏人は薬も使えなくなるのか」と怒りのコメントが寄せられました。
内田さんは、「日本はいま一人一人が分断されている状態。でも、影響を受けるのは国内だけでない。アジアともグローバルにつながる運動にしていきたい」と話しました。
畠山さんは「野党でも、安倍政権のもとでやるのは危ないという点で一致している。徹底的に問題点を暴いていきたい」と語りました。