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きょうの潮流(赤旗2017.7.31)

2017-07-31 | 日本共産党は

  戦前から守られてきた宝の碑は、今も輝きを増しています。長野県上田市の別所温泉にある安楽寺。

  山あいの参道沿いに山本宣治(せんじ)の記念碑が置かれています.

  暗黒の時代に反戦平和を訴えた山宣。思想や言論の自由を徹底的に弾圧した治安維持法の改悪に帝国議会でただ一人反対を貫き、右翼の凶刃に倒れます。その死の4日前、上小農民組合連合会に招かれて上田で講演していました。

 翌年の1930年、山宣の話に感銘した農民たちは抗議の思いを込めて碑を建立。その後、弾圧が激しくなって官憲から碑を壊すよう命じられます。しかし建てた土地の持ち主だった旅館の主人が庭石に見せかけて守り通しました。

 「山宣に高まる関心」。今月、地元紙が記念碑に訪れる人が増加しているとの記事を載せました。秘密法が強行された頃から目立ちはじめ、共謀罪の論議が盛んになった今春からは一層増えたと。

 碑に備えたノートには先人の遺志を今に重ね、共謀罪とたたかう決意をつづった書き込みも。長野山宣会の平林茂衛名誉会長は「治安維持法の現代版といわれる共謀罪をなんとしても撤廃に」と語気を強めます。

 同じ傾向は山宣の墓がある京都・宇治でも。今年の墓前祭には全国から250人、生誕記念講演会には100人が集まり、宇治山宣会にはマスコミからの問い合わせも増えているといいます。

 今に生きる山宣の勇気と決意。東京山宣会の決議にあります。「市民と野党の共同の闘いに合流し、共謀罪の廃案をめざして奮闘する」

 

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