沖縄県名護市辺野古へ建設が狙われる米軍新基地に配備・飛来予定の米軍機の事故が国内外で多発している実態が11日、明らかになりました。防衛省が最新の事故集計状況を日本共産党の笠井亮議員に提出しました。近年墜落事故が相次いでいるMV22オスプレイに限らず、他機種でも重大事故が続いています。(表)
辺野古新基地に配備予定の6機種は2006年以降、日本国内で16件の事故を起こし、半数の8件は沖縄県で発生しています。この6機種は国外でも、最も重大な事故である「クラスA」に分類される事故を合計21件起こしています。
また、新基地の環境影響評価(アセスメント)で「他基地から飛来する航空機」として記述されている輸送機C20、C21も03年以降、「クラスA」1件を含む計5件の事故を起こしています。
笠井氏は同日の衆院外務委員会で、事故件数を確認した上で、新基地建設によって危険性は除去されないどころか増すだけだと指摘し、改めて建設に反対を表明しました。岸田文雄外相は「米軍機事故は重要な課題だ。今後とも米側に再発防止を働きかけたい」と述べるにとどまりました。