「安心して働き暮らせる社会を ブラック企業を駆逐せよ!」。こんなテーマを掲げて大阪市で21日、大阪府内の青年の交流会が開かれ約30人が集いました。民青大阪府委員会が主催しました。
リレートークでは、介護現場での人手不足と低賃金の実態や、高学費のなかで大学生も食費などをまかなうためにブラックバイトに追われている実態が報告されました。
日本共産党の国民運動委員会の筒井晴彦さんが報告。党が国会に出した「ブラック企業規制法案」が世論とあいまって成立前から現実を動かし始めていることを紹介しました。
経済危機からの回復のためにも持続可能な成長のためにも、国際社会がいま求めているのは経済政策の中心に雇用を位置づけることであり、若者の可能性を開花させるディーセント・ワーク(人間らしい労働)だと指摘。ヨーロッパの先進的な雇用のルールを説明し「働く者がたたかってつくってきたものだ」と語りました。
若者の「もうかっていない事業所での賃上げをどう考えるか」との問いに、筒井氏は福祉職場や小事業所の場合は、財政状態を明らかにした上で国の施策などの根本原因に労使で迫っていくことも大事になると答えました。
参加者は「日本と世界の流れの違いをもっと多くの人に知ってもらえれば働くルールをつくらせることができると思った」などの感想を寄せました。