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きょうの潮流

2017-10-29 | コラム

ぶらりと立ち寄った東京・池袋の大型書店。「メディアとしての書店」と銘打った特設コーナーに目を引かれました。「本」にまつわるさまざまな書籍が並べられたブックフェアです▼担当の書店員さんに聞くと、このフェアにはもうひとつの狙いが。「各フロアの担当が選んだ、現代の日本を表すと思う本も並べました。そこから『今の日本』が見えてくるのではと」。まさに「メディアとしての書店」の心意気です▼系列店で一昨年に開催したフェア「自由と民主主義のための必読書」が、「陳列された本が偏っている」などと攻撃されました。同書店の福島聡さんは著書『書店と民主主義』でこのことに触れています。「ブックフェアは、書店員の表現行為である」「憲法21条は、『一切の表現の自由は、これを保障する』と言い切っている」▼本紙に連載小説を執筆中の山崎ナオコーラさんは、あるコラムで「大型店・個人店問わず書店という場所が好き」「書店は多様で、それぞれみんな良い店なのだ」と。同感です。個性的な本屋をみつけるとわくわくしてきます▼しかし、書店経営の現状は厳しく、2000年には2万1000店以上あったのに今年は約1万2500店までに激減。文化のみならず民主主義の拠点となる書店の減少は、憂うべきことです▼福島さんは同著で「紙の本の危機は民主主義の危機だ」と警鐘を鳴らしています。秋深まるなかで27日から始まった「読書週間」。まずは書店に足を運ぶ機会を増やしたい。

 

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