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「オール沖縄」示す選挙 ― 自公推薦候補 「県外移設」公約で当選、一転辺野古「移設」容認へ

2014-04-23 | 地方政治

 秋の沖縄県知事選に大きな影響を与える沖縄市長選は27日、投票日を迎えます。日本共産党から保守層まで幅広い共同で推す前副市長、しまぶく芳敬(よしのり)候補(64)=日本共産党、社民、沖縄社大、生活推薦=と、安倍政権総がかりで担ぐ前自民党県議の桑江朝千夫(さちお)候補(58)=自公推薦、民主、維新、そうぞう支持=との一騎打ちです。選挙戦の様相を話し合いました。 (沖縄市長選取材団)


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(写真)支援者と握手する、しまぶく候補=20日、沖縄市

赤旗記者座談会

  沖縄市長選は、市民の命と暮らしを守ってきた8年間の革新・民主の市政を「継承・発展」させるだけでなく、辺野古新基地建設反対、米軍普天間基地の即時閉鎖・撤去、基地に頼らない自立経済の道を願う「オール沖縄」の民意を示す選挙だ。

  それだけに安倍政権は知事選に狙いを定め、沖縄の一連の選挙を「1年戦争」と位置付け、県内第2の都市の沖縄市長選に総力態勢で臨んでいるよ。

  石破茂自民党幹事長が2度も沖縄入りし、自民党参院議員に支持団体への働きかけを指示するなど陣頭指揮をとっている。

  地元紙記者が「選挙事務所はすさまじい人の出入り」と驚いていた。小渕優子、小泉進次郎両衆院議員、舛添要一東京都知事らを送り込み、「オール沖縄」の分断へ、文字通り安倍政権が内閣の命運をかけて市政奪還へ死に物狂いだね。

  公明党は1月の名護市長選のときは自主投票だったが、今回は太田昭宏国交相らが沖縄入りし「党を挙げて勝利に全力をあげる」と「最高レベルの態勢」で創価学会の引き締めを図っている。

  「オール沖縄」対「政府・安倍政権」の対決構図は鮮明だ。

  告示前の17日には仲井真弘多(なかいまひろかず)知事も参加し、全県から建設、医療関係者ら2500人を動員して決起大会を開き、「追いつき、追い越す」「相手陣営が見えてきた」と檄(げき)を飛ばしている。

  相手候補は2012年の県議選のとき、普天間基地の「県外移設」を掲げて当選したのに、昨年11月に辺野古「移設」容認へと転じた人物。「辺野古『移設』は争点でない」「ノーコメント」と争点隠しに躍起になっている。1月の仲井真知事に対する辞任要求決議には反対討論に立って知事を擁護した。

  16日の公開討論会では、辺野古埋め立てを承認した仲井真知事を支え、自らも容認に転じたことを問われ、「(辺野古)容認は政策の追加だ。政治姿勢にいささかも恥じるものはない」と居直った。

  これには相手候補の後援会長を務めた人も「公約の裏切りは許せない」と怒り、しまぶく候補への支持を寄せている。名護市長選で稲嶺進市長を支持した「かりゆしグループ」の最高経営責任者(CEO)や、元自民党県連顧問も、「辺野古新基地建設が最大の争点だ」「『オール沖縄』の総意を示そう」と、しまぶく候補の応援に加わっているよ。

基地の障害取り除く、しまぶく氏

「保革」超えた共同広がる

  稲嶺進名護市長は告示日に、しまぶく候補の応援に駆け付け、「大物政治家が本土から次々と来ているが、東京で沖縄のことを決めるのか。沖縄のことは沖縄で決める。沖縄は絶対に屈しない」と訴え、大きな共感を呼んだね。

  石破幹事長は出発式で基地問題にいっさい触れず、「県全体の失業率は4・7%、沖縄市は14・5%と3倍だ」「待機児童が多い」など沖縄市だけが停滞しているように見せ、「革新不況」と、事実に基づかない批判を行っている。

  14・5%の失業率は2010年の国勢調査の数字だ。その時の県全体の失業率は11%。米軍基地を押し付け、雇用を破壊してきた自公政権の悪政の責任を棚に上げ、デマ宣伝を振りまくのは許せない。

  しまぶく候補は助役、副市長として福祉・医療の充実に全力を挙げてきた。予算に占める福祉の割合は約5割と県内第1位、一般会計から毎年11億円を繰り入れ、国保税値上げを抑えてきた。

  市の予算についても前市政の年平均417億円から517億円と100億円増やしている。保育所定員も5年で650人増やし、伸び率は県内2位だ。

  相手候補は「基地を受け入れたら予算が増える」などと、基地と引き換えの財源確保を前面に掲げている。

  沖縄市は嘉手納基地が市の36%を占め、街づくりを阻害してきた。しまぶく候補は「基地の障害を取り除く」と訴え、辺野古新基地とともに、嘉手納基地の強化、嘉手納弾薬庫への新たな基地建設に反対の姿勢を鮮明にしているね。

  安倍政権の消費税増税や社会保障改悪などが市民生活を直撃し、市民からは「同業者から相手候補への支持要請がきているが増税は困る」と、しまぶく候補への支援も広がっている。

  「オール沖縄」を前に進める上でも絶対に負けられない選挙だ。大激戦、大接戦を競り勝つには「保守」「革新」を超えた共同をいっそう広げ、攻勢的な論戦、宣伝の飛躍が急務だね。


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