自民党が党大会(19日)で採択する2014年の運動方針案が、9日までに明らかになりました。
同方針案は、国内外から批判が集中している安倍晋三首相の靖国神社参拝に関連し、「参拝を受け継ぎ、国の礎(いしずえ)となられた方々に対する尊崇の念を高め、感謝の誠をささげ、恒久平和への決意を新たにする」と、侵略戦争を美化・正当化する特殊な施設である同神社への参拝の継続を宣言。一方、同神社参拝後の記者会見で安倍首相が言及し、同案の原案にも含まれていた「不戦の誓い」は削除しました。
7日の総務会で「靖国神社は不戦を誓ったり、平和を祈ったりするために行くところではない」などの意見が続出したためとされます。
また、方針案では憲法について「時代に即した現実的な改正を行う」と明記。9条改憲を明確にしたうえ、基本的人権の永久不可侵性を削除した自民党改憲草案への「正しい理解」を深め、改憲への「機運を高めていく」ためとして、全国で改憲についての「対話集会」を展開するとしています。
一方、海外での戦争を可能にする集団的自衛権の行使容認を前提にした「積極的平和主義」を「強力に支援し、そのための国際貢献、外交を展開する」と強調しています。
侵略戦争への反省を投げ捨てる一方で、「戦争する国」づくりを進める最悪の路線です