【ワシントン=池田晋】国連安全保障理事会は29日夜(日本時間30日午前)、日本上空を通過した北朝鮮の弾道ミサイル発射をめぐって緊急会合を開き、「言語道断な行為」だと強く非難する議長声明を15カ国の全会一致で採択しました。これまでのミサイル発射時に出してきた報道声明よりも強い対応です。
声明は北朝鮮に対し、累次の安保理決議を順守し、これ以上ミサイル発射を行わないよう要求。朝鮮半島とその周辺で、緊張を緩和するための具体的行動をただちにとることが「死活的に重要だ」と強調しました。
各国に対しては、関連の安保理決議で確認された制裁を完全に、迅速に実施するよう改めて求めました。新たな制裁には言及していません。