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Ｑ 銀行のカードローンって？
Ａ 銀行が発行するカードを使って個人が銀行やコンビニの現金自動預払機から無担保で現金を借りられるローンです。「３０分審査」「カード即日発行」など簡単に借りられると宣伝しています。金利はサラ金並みに高く、三大銀行の最高金利は１４％台です。
Ｑ どんな問題が起きているの？
Ａ 生活の苦しい人たちが食い物にされています。年収の何倍も融資するなど、返済能力を無視した過剰貸し付けが横行し、自己破産が増えています。返済できなくなると、サラ金が銀行の損失を保証し、取り立てまで引き受けます。
Ｑ 銀行がなぜそんなひどいことをするの？
Ａ きわめてうま味のある商売だからです。日銀の金融緩和のため金融市場は極端な低金利です。企業向け貸出金利も低く、銀行はその利ざやで稼ぐことが厳しくなっています。一方、銀行は低金利で資金を調達できます。それを高金利で個人に貸すカードローンは簡単に暴利をむさぼることができる事業です。
Ｑ 規制はないの？
Ａ 法定の上限金利が１５～２０％という高さです。改正貸金業法は年収の３分の１以上の貸し付けを禁止する「総量規制」を設けましたが銀行カードローンは対象外。サラ金より緩い規制です。全国銀行協会はカードローンの広告や審査について３月に「申し合わせ」をしましたが、実効性はありません。多重債務者や自己破産をこれ以上増やさないよう法改正を含めた規制強化が必要です。