質素な毎日☆ひとりごと

主婦 斜め上からみる雑感いろいろ。

看取り介護

2017-06-22 23:21:45 | 日記
近しい人に高齢でもう終末期の方がいます。
口から物をたべれなくなって2ヶ月。
経鼻経管栄養をしています。

多分、今回入院したときに 医師が経鼻経管栄養にしたと思います。家族は気がついたらもうチューブが鼻にはいっていたそうです。

本人は認知症もあり、もはや自分の意思はありません。脳梗塞の後遺症で首が少し動くだけ。でも目は覚ますこともあります。

ここしばらくは胃も栄養を受け付けないようで、1週間絶飲絶食でした。少し落ち着いたから、また白湯からチューブを通して胃にいれるとか。

やはり哀れです。彼女は二度と口から何かを飲んだりた食べたりすることはないでしょう。長く咀嚼も嚥下もしていないのでその機能も衰え、もし、再開しても今度は誤嚥性肺炎になるとのこと。

私だったら、もう死ぬとわかっていたら アイスクリームでも口に含んでみたいとか思うでしょう。

他人任せの老後はこのような結末です。もう、本人の意思を確認することもできないし、終末期の看取りを選択することもできません。選択する人は殺してしまったと思うでしょう。このまま 延命措置を徹底的にしていく。

人間。特に日本人は自然に死ねないようになりました。医療が発達しすぎた。むかしはほとんどの人が自宅で死んでいたから、現代も自宅で死にましょう。などと国はいうけれど、それは医療が発達していない昔の時代だったから。自分の力でたべれなくなった人は死んでいくのが自然なのです。

昔、ハムスターを飼っていたのですが、彼らの死は 本当に羨ましいくらい自然な死でした。

死ぬひと月ほどまえから、体をダラーンとさせてはあはあと呼吸していましたが、本能は衰えず、水は前日まで飲み、餌も頬袋にいれて巣箱に持ち帰っていました。

ある朝、今日は巣箱から出てこないなと思ったら、亡くなっていました。

ハムスターは2、3年の寿命なので、天寿を全うしました。

ハムスターには 動物としての人間の本来の生き方をいろいろ教えてもらいました。生き甲斐とか 目的とかそういうものも持たず、かといって餌を巣箱にストックすることは忘れず、回し車にのり運動は欠かさない。長生きしようとかそういう事も考えない。

人間はダメですね。すぐサボろうとするし、少しでも楽しい暮らしをしようと欲張る。死に時も見極められない。