最初に街道を歩き始めて4年。
とうとう木曽街道を踏破!とまでは行かないがほぼ歩いた。
落合宿から 塩尻まで。
昨日は 最後に歩いて行かなかった宮ノ越から木曽福島まで歩いた。
木曽街道でも木曽山脈がよく見えるところは少ない。木曽谷が深くて狭いので 遠くの山が見えにくい。
この区間は木曽山脈がよく見える。といっても雲の中。
4年前は初めての街道歩きにワクワクして何をみても新鮮で、どんな視点で観たらいいのかわからなかった。 4年の間に私も成長したなと思う。
成長したのは精神。
歩きながら瞑想していると、様々な気付きがある。浮かんでは消えてしまうので 一言では語りつくせない。
最初は体力もあり あちこち見たい欲求があるのだが、大抵 10キロ近くになってくると歩く事だけに集中するようになる。
無の境地?
旅は私にとって冒険である。 野生動物との遭遇。道と言えども一歩踏み外せば死にかねない場所もある。野生の猿の如く国道を横断しなくちゃいけないこともあるし、トラックは本当に怖い。
自販機すら無い時もある。
現代なら移動は車でチャチャっと行けてしまうが、歩くことで真の距離感を体感できるし、見えないものが見えてくる。
テレビや写真では絶対伝わらない壮大感。歩きながら移り変わっていく山の形。 民家、廃屋も多い。100年前は400年代前は?全てがドキドキする。
今回は 木曽路を北から南に向かって歩いたが、太陽を正面に浴びると疲れることがよくわかった。
木曽路といえば木曽川だ。
藪原と奈良井の間の鳥居峠で木曽川とは違う谷に行ってしまう。
木曽川は 私の身体を作っている水だ。木曽川水系の水を飲んで生きている。
木曽川は花崗岩のせいか、白い川だ。白い石に薄い緑の水。 まるで白い竜のように思う。上流から下流までとても美しい川。
次は 3泊4日くらいで通しで歩いてみたい。
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