アパートに入居したくても敷金が払えない。仕方なくインターネットカフェを泊まり歩きながら、日雇い派遣仕事などで食いつなぐ、 こんな「ネットカフェ難民」が、全国に約五千四百人いることが厚生労働省の調査で分かった。
そのうち20代の人が27パーセントで最も多く、50代も23パーセントと高齢層にも広がっている。平均月収は10万円前後だつた。働いても働いても暮らしが楽にならないワーキングプァ(働く貧困層)。
その象徴とも言えるネットカフェ難民の実態が明らかになったのは、これが始めてである。インターネットカフェは大都市を中心にチェーン展開しており、地方えの出店も増えていると言う。
リクライニングシートなどのある個室に宿泊でき、料金は千円から二千円。しかし日雇い収入が毎日あるわけでもなく、路上生活を経験した人も四割以上いた。誰も好きこのんでネットカフェ難民になるわけではない。
不況下でのリストラや非正規雇用の拡大、規制緩和による派遣労働者の増加と言った構造的な問題が、大量の難民を生み出しているのである。 作家の小田実さんは「自由・民主主義・平和という」理想の土台となる中流の暮らしが破壊しつつある。
中流の復興と急速に進む格差社会に警鐘をならしながらなくなってしまった。まだまだ一般には目に映りにくい所に起きている問題だが、我が民族に迫り来る緒問題に早く気づかなければ?