老後の日々

果物に野菜作り等、
今では趣味にして気間々にやっています。

相撲の撲は打つ叩くの意味が

2007年09月30日 | Weblog

中国の長編小説で日本でも人気のある水滸伝の中に英雄の一人燕青が奉納相撲に参加して、負け知らずの大男に挑む場面がある。

相撲を取る場所は、四角い板敷の無台のような設営。この時は文字どうり激しいものだったそうで挿絵では燕青が両手で大男を持ち上げ、投げ飛ばす場面が描かれている。

舞台から落ちれば、怪我は勿論命に関わる荒々しいもので、当時は命がけの格闘技だったようだ。日本の大相撲は、土の土俵上で礼にのっとるものと思っていたが、とんでもない問題が浮かび上がった。

六月に時津風邪部屋で稽古の後、序の口で番付に載ったばかりの力士が急死した事故が事件がらみになってきた。

この春入門して間もない十七才。激しい稽古を理由に部屋を何回も抜け出したことに、親方が、「かわいがってやれ」と指示。

兄弟子四人がしごき、倒れても金属バットなどで殴ったと言う。親方は当初、暴行を否定したが、その後、力士がろっ骨を折っていたほか、たばこの火による火傷のあとがあったことも分かった。

親方は最近になって自身もピール瓶で額を殴ったことも認めた。スポーツ界では、今も愛のムチと言われる練習が伝統的に残っている。勿論限度をわきまえた上でのことを知らねばなるまい。