きんもくせい通信

みのりさんちのいろんなこと ぶつぶつ、ぐちぐち語ります。

その時の事

2011-03-13 | 日記・ひとりごと

その時
ビル7階のスタジオでレッスンが始まったところでした。
あれ?地震??

しばらくするとドンドン揺れは激しくなり
スタジオのドアを全部開ける。

生徒の皆さんにスタジオの外にでてもらう。

揺れは更に激しくなり
スタジオの天井からは何故かピンポン玉が
ほこりなどとともに大量に落ちてくる
すごい横揺れで、このままビルごとつぶれるのかも・・・
ニュージーランドの映像がよぎる。

そのうちに立っていられなくなり
皆さんで
固まりストレッチマットをかぶせジッとする。

スタッフがきびきびと指示を出し、
それに従う。

そして、水だ・・・・。
すずしい・・・と思ったらスプリンクラーが作動
天井から水。

スタジオを見るとなぜかブロックが天井から
落ちてきている。
鏡やガラスが今にも割れて落ちそうで
緊張する。

ロビーに集まり非常階段で避難の段取りを聞く。
そんな中、大丈夫だから!トレーニングを続けると
言い張る人もいた・・・・・。

皆さんが無事に着替えて避難されるまで
誘導のお手伝いをしていましたが、
余震もおさまらず、

「先生も早く着替えて!出て!」

一生懸命やってるスタッフを残して
帰るのも心苦しく、何もできないのか?
何か出来ないのか??
と、思うも私に出来る事
「早く無事に帰ること」

と、思い直し
駅にも向かわず、家まで歩く。

お向かいのスタジオで教えていたヨガの先生と
同じ方向だったので線路と平行して走る道へ出る。

車のディラーの前で
「あら~○○くん」
と、ヨガの先生。ヨガの先生の車やさんだったのだ。
お客さんを見送る○○くん。

と、その時見送られているお客さんが
「隣の駅までだったら乗せてやるよ」

お願いしますっ!

と、乗せてもらう。道も大渋滞。
電車が止まり踏み切りも開かないのだ。

「この道はダメだな。」

ここ通れんの??な道を進み
あっという間に隣の駅へ

ここからは近道も知ってる
あとはヨガの先生とも別れ、ひたすら歩く。
歩きながらだんなさんやおちびと連絡をとる。

おちびは鎌倉へ出かけていた。
電車はもちろん動かない。
藤沢へ向かおうとしたけど道がわからず
江ノ島へ向かっているのだと・・・・。

津波警報の避難放送の流れる中
海沿いをさまよう15歳2人・・・・。

会社も早々に引き上げただんなさんは
迷うことなく江ノ島方面へ向かっていた。

お友達のお家にも何度も何度も電話をして
安心するようにと連絡をして渋滞であろう
いつ会えるのか心配していた。

ようやく家に着いた私は家の様子にひとまずほっとする。

そこで、公衆電話からおちび。

「携帯の電池が切れた・・・」

・・・・・・・・・・・。
寒くない??そこにマックあるよね。
コンビニあるよね。

「やってない・・・。真っ暗。友達と一緒だから大丈夫」

何時間待ってるんだろうか・・・・。

「2人を確保しました」

の連絡が来て本当に安心した。
あとは何時間かかろうが、
待っていた心細さから解放され
2人はほっとしていたでしょう。

地震なのに海沿いを避難・・・・
津波が来ていたらと思うと
ゾッとする。

TVでみた
一瞬にしていろんなものをのみ込む津波。
沢山の人の夢や希望や将来や・・・
春から新しい一歩を踏み出す人だって
沢山いたはず・・・・。

言葉にならない。

こんな時に力を発揮してくれる企業なり政治家なリ
大富豪なりがいないものなのか・・・。

何も出来ない自分がもどかしい。