ひろしが死んだ…
母の兄
伯父のひろしが亡くなった。
毎年自作のりんごを沢山送ってくれた。
相当な曲者のひろし。
頑固で、わざと?と思うくらい嫌な事を言っては嫌われるひろし。
7人兄弟の長男の自覚がハンパないひろし。
お坊さんより、上手にお経を詠むひろし。
お坊さんと意気投合して2人で、
ベロベロになるひろし。
父が何も言えないのをいいことに、
父をいじめるひろし。
高齢なはずなのに、髪の毛ふさふさなひろし。
雨の日も風の日も、畑に向かってはリンゴやさくらんぼ、桃も作っていたな〜。
人にも厳しいが、
自分にはもっと厳しく、
だからこその意地悪と勘違いされる発言の数々。
人が言いにくい事も自ら悪者になって発言していたのかもしれない。
最後に会えたのは、コロナ前の帰省した時。
「みのり!おっきくなったなぁー」
いつまでも、子供だと思っているらしい…
必ず、子供の頃テーブルの上にのって歌ってた話をされる。
また、会えると思ってた…
これからも普通にりんごが送られてくると思ってた。
雲ひとつない秋晴れの日
北の空を見上げて、
歩きながら、
ひろしの事を思う。
何か…
涙がとまらない。
早歩きになりながら、
家に帰ります。
ありがとう
おじちゃん…
大好きだよ…