詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

五里霧中

2019年09月26日 | 雑記
最近、年齢について考える。

人生は長いと思っていたのだろう。

いつか、自分にとって大事なことができると思っていた。
いつかはなかなか来ず、はや42。

あと約20年で60歳か。
あっという間だなぁ。

これっ!と思うものに、なかなか出会うことなく過ごしてきて
ゆるやかに死。じゃなくて詩。

そしていまはプルーストセミナーに夢中になっている。
ああどうして仕事でないことは、こんなに楽しいのでしょう。

本に限らず、日々、ゆるやかに発見するあれこれ。
けっこういいこと考えた!と思うけれど、
そんなことはとっくに言われていることだったり、
そもそも浅はかな考えだったりする。

仕事にするとなったら大変だ。
秀でたり早かったりしなくてはいけない。
成果を出さなくてはいけない。
人を喜ばせなくてはいけない。

仕事でなければ、こんな発見をした!とひとりで喜んでいられる。
もしかしたら、どこかの本で読んでいて、
読んだ記憶を失っているだけなのかもしれないけれど、
それでもともかくもう自分の体液と見分けがつかないくらいに一体となって、
艶めいて、しずくとなる。落ちる。気づき。

今日も仕事中、私はつくづく人のために何かしてあげることのない人間だな、
と思っていたのだけれど、まったく。
社会に貢献できてうれしい、とかでなく、
自分の中だけで楽しんでいる。

ピアノも発表会に出るあてもないのに
いつまでも練習しているし。
(そしていつまで経っても上手にならない)

でもプルーストセミナーでは、こんなところがよかったとか、言い合う楽しみを、
みんなでその日までに読んでくる、という楽しみを初めて知った。
もしかしてもしかして、自分だけで楽しんでいると言いながら、
その向こうに人の姿が透けて見えているのかもしれない。
そういうときこそ元気なのかもしれない。
人のため、ではなく、自分の承認欲求のため、
という意味では、やっぱり自分のためだけじゃないか。そうなのだけど。

あ、ささやかでも日々の暮らしの中で何か気づくこと
それがもしかして私にとっての大事なこと、なのかも!


最近、夢中になること。
読書。映画。
時間がない時のピアノの練習。
うつらうつらしながら書き留める詩。
(それ「夢中」じゃなくて「夢の中」ですよ)
London。※
Londonについてのスライド作成。※

※夏季休暇で、Londonに行ってきた。
その話、というかスライド作成について?はまた次回。


さよならLondon!
(このブログの中ではまだ出発もしていないのに)


ヒースロー空港はLondonじゃないか。








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湿地帯

2019年09月05日 | 
太陽が傾いて光が彼女を立体にした
瞳の本当の色が浮かびあがった
水面のように揺れた

見えているすべて
それが手の平でないという
保証はなかった

本気でなど生きられない
ただ大事にしたい人を思い出しながら
絹のように風を待とう
うるおっていたい
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