テーブル
2024年11月18日 | 詩
切手貼った
見飽きた顔で
もはや退化
手紙を書くということは
明日のお天気は
曇りから雨
ぽてとさらだからあげなっとう
ほとんどすべてが循環なのだと思うと不思議だ
誰かのかけらの寄せ集めが今日のわたしになっている
わたしは無数の過去の世界からできている
なのに何十年も変わらずに
手相の筋も薄いまま
喫茶店でつぶす時間ってなんだろう
コーヒーカップを前に
湿度や風が大事だったりもして
自分に対して居留守を使ってみるのも手だ
だまされるのは駆け出しのセールスマンくらいか
他の人にはうざいくらいなのに
わたしは居るところにしか居ない
なのにこの広く困ったことばかり起こる世界で
いつもここに居る
布団があったら入りたい
窓の向こうの枝葉が揺れている
そのまた向こうに雲の割れ目があって
そこだけにっこり笑顔のように明るい