詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

朝の重力

2022年07月14日 | 
眠りが記憶を洗って
目覚めれば
軽くなっている

薄らとひらく
部屋は明るんでいる

大きく揺らいでいた価値観
感覚という芯のもとに戻ってくる
とても地味
だけど落ち着く

こうして一日一日と
皺を重ねながらも
またさまざまにひらいていく希望を
一日一日また薄めながら
次第にまざっていく色合い

誰の心を染めることなくても
文字になることができれば
またわすれられても
きっと
部屋に訪れた空の明るさを見ていた
レンズのような透明なわたしが
残っている
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