毎年恒例の家族旅行に行ったり、『ミレニアム2 火と戯れる女』を読んだりしていたら、ブログがすっかりお留守になってしまった!
いけないいけない。
『ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女』はしばらく前、確か1年くらい前に読んだのだけれど、私の話を聞いて、読んでみると言った友だちは、電子書籍で購入して『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』まで、とっくに読み終わっているのだけれど、私はいまだに2を読んでいなかった。
なぜかというと、こういう本は必ず、途中から途中でやめられなくなって、日常生活に支障を来すようになるからだ(その友だちはいつでも途中でやめられるらしい。鉄の意志の持ち主か?)。時間がある時に読まないと困ったことになる。それで読み始めるには勇気、というか、えいやっ!という思い切りが必要になる。
今回の旅行に上下巻の上巻だけ持って行ったのは正解だった。最初は自制心が働いているのだけれど、途中から坂を転がるみたいにどんどん気持ちが加速していってやめられなくなる。もしも下巻まで持って行ったなら、ずっと本を読み続けてしまって、せっかくの家族旅行が台無しになる。
そんなわけで、なんとか本の誘惑を退けて、夕食後、甥っ子も楽しめそうなトランプゲームをした二日目の夜、みんなが寝静まったあとに、スタンドを点けて本を開き、こっそりと読み続ける。スタンドの灯りに呼び寄せられて紛れ込んだ小さな虫を、湯呑みをカポッとかぶせて閉じ込め、読み続ける。眠くてもう登場人物の誰が誰やらわからなくなりながら、上巻をなんとか読み終えた。
当然、翌日の朝は起きられない。
「どうしたらミオは起きるのかねぇ、枕元にこの干し梅(私が梅が苦手だからか?)でも置いてみるか」などという話し合いまで行われていたらしい。夢うつつに干し梅がどうとか聞こえてきたが、まさかそんな話だったとは。
旅行から帰ってきてからは下巻を、我慢して通勤電車の中など、ちゃんと隙間時間だけで読んでいたのだけれど、物語も佳境に入ってきたある日、夫から「今日は飲み会」との連絡が入ったため、晩ご飯も食べずに読み耽り、いいかげんおなかが空いたところで、冷蔵庫のおかずを温めて適当に食べ、読み続ける。登場人物たちはやたらとコーヒーを飲む。私もコーヒーが飲みたくなる。カフェインレスのインスタントコーヒーを入れて読み続ける。
スティーグ・ラーソンさんも下巻あたりはかなり夢中になって書いていたと思われる。勢いも展開も激しく、なかなかすごい話になっている。1もすごい話だったけれど。ようやく読み終わって、ふぅ〜23時。3も気になるなぁ、早く読みたいなぁと思いつつ、あわててお風呂に入る。本に読み耽っていたことが夫にバレないようあわてて寝る準備。帰ってきた時には普通の顔で、ふらふらする頭で、おかえりー。
忍野八海
ちびっこたちも大人もみんなで大騒ぎ
西湖のコウモリ穴
ヴィーナスライン
から見る白樺湖
メロディーラインが楽しい
なぜかスカボロフェアー
でも草原の風でなびく様がよく合う、と気が付く
『ミレニアム2 火と戯れる女』上・下
スティーグ・ラーソン
ハヤカワ・ミステリ文庫