何年も前に東洋大学の百人一首が本になり、読んだことが
あります。
東洋大学と言えば箱根駅伝で優勝した大学です。
今年も60237首から選ばれた入選作が発表されました。
全国からの応募です。
「ひっそりと陰で咲いてたなでしこがいまや日本の象徴となる」
「震災で採用増える公務員少しうれしい自分に嫌気」
「幼少期サンタクロースを待っていた仕事で疲れた父とは知らず」
「「命日に網戸に止まり鳴くセミは祖父の化身としばし聞き入る」
「落ち込んだ模試の結果C判定鉛筆10本黙って削る」
「顔知らぬ名前の知らぬ人たちに生きててほしいと願った3月」
「便利だと流行だからと皆が持つ使えるだろうかスマートフォン」
「この携帯あまりメールがこないけど揺れたあの日は多くのメール」
「グラグラと揺れる大地にひとりきり遠く離れた母からの電話」
「元気だと伝えてくれと言う親戚避難所前の最後の会話」
「ぐるぐると似たものどうしやってくる観覧車のような日本の総理」
「泣きながら内定きまり一番に電話したのは大切な祖母」
「家を出た兄が残した壁の穴を見つめる母どこは寂しげ」
「2年後は絶対ここにいるんだと強く思ったオープンキャンパス」