おでかけ、旅行大好き♪

食べ歩きも好き♪

カミュペスト

2020-04-09 | ダイアリー

カミュのペストが読まれてると聞いて読んでみた

翻訳物の本はカタカナが多いし登場人物も覚えきれない

アルジェリアのオランという街が舞台

アルジェリアはチュニジアの隣の国

ネズミの死骸が出るところから始まる

 

はじまりは、リウーを階段でつまづかせた一匹の死んだ鼠だった。

やがて、死者が出はじめ、医師のリウーは死因がペストであることに気付く。

新聞やラジオがそれを報じ、

町はパニックになる。

死者の数は増える一方で、最初は楽観的だった市当局も対応に追われるようになる。

 
やがて町は外部と完全に遮断される。

脱出不可能の状況で、市民の精神状態も困憊してゆく。

 
ランベールが妻の待つパリに脱出したいと言うので、

コタールが密輸業者を紹介する。

コタールは逃亡者で町を出る気はなかった。

パヌルー神父は、ペストの発生は人々の罪のせいで悔い改めよと説教する。

一方、リウー、タルー、グランは必死に患者の治療を続ける。

タルーは志願の保険隊を組織する。

 
ランベールは脱出計画をリウー、タルーに打ち明けるが、

 

彼らは町を離れる気はない。

やらねばならない仕事が残っているからだ。

リウーの妻も町の外にいて、

しかも病気療養中だということを聞かされたランベールは考えを改め、

リウーたちに手伝いを申し出る。 

少年が苦しみながら死んだ。

それも罪のせいだと言うパヌルー神父に、

リウーは抗議する。

確かに罪なき者はこの世にはいないのかも知れない。

神父のパヌルーもまたペストで死んでしまうのだから。

 
災厄は突然潮が退いたように終息する。

人々は元の生活に戻ってゆく。

ランベールは妻と再会でき、コタールは警察に逮捕される。

流行は過ぎたはずなのに、タルーは病気で死んでしまう。

そして、リウーは療養中の妻が死んだことを知らされる。 

 

 

ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもない

数十年の間家具や下着の中に眠りつつ生存する

部屋や穴倉やトランクやハンカチや反古の中に

しんぼう強く待ち続けておそらくいつか

人間を不幸と教訓をもたらすために

ペストは再びそのネズミどもを呼び覚まし

どこか幸福な都市に彼らを死なせに差し向ける日が来るであろう

で終わってる

1947年にフランスで発表された小説