映画など街など

きままに映画や趣味を

東京オリンピック A版、B版

2022-07-08 21:00:00 | 日記









東京オリンピックを観た。楽しみにしていた。河瀬直美だから。


サイドA、Bと言われと、レコードLP版を思い出す。映画はAのあとすぐにBは観られない。裏返せば聴けるレコードとの違いだ。2、3週間は待った。 

tohoシネマ新宿に行く。プライムビデオ等を否定するわけではないが、映画は劇場で観なきゃ」スクリーンと音響だ。

今回の作品は白紙で観た。
事前に識者とかマスコミの雑音を入れなかった。オレ的には映像が綺麗で監督の気持ちが伝わってきた。
ドキュメンタリー映画だが、河瀬直美のこだわりがある。素材は幾らでもあるから、何をセレクトしてどう料理するか。監督は楽しかっただろうなあ。ドラマを観てる感覚がした。河瀬直美は饒舌だ。時間が経過して一層思われる。

最大の収穫は、
野村萬斎のボレロとのコラボが観られたこと。

サイドAでは、劇場の冷房が効きすぎ閑所に立たざるえず、柔道の団体戦などを見逃した。残念。

無観客での開催になることは多数の人々は想像していたと思うが。無観客になってしまった関係者の複雑な思いを取り上げている。
サイドBは、関係者を描くということで、内心期待は薄かった。オリンピックを巡る様々な壁や問題があった。一番はコロナかもしれないが、組織委員会当事者もそうであったのは皮肉なことだった。河瀬さんは逆に創作意欲が高まったんじゃないかな。

食堂スタッフには結構意識して焦点をあてている。聖火リレーはドキュメンタリー的に描かれた。
人物のアップシーンが多いが、とくにバッハ、森のアップが記憶に残る。助演男優賞をあげたい。河瀬さんも皮肉屋だと思う。
コロナ禍での開催や女性問題が表出するなか、山口香氏や宮本亜門氏の発言をしっかり取り上げていることは評価したい。
橋本聖子には忖度したのか。「橋本聖子のオリンピック物語」の小作品が挿入されてる感がする。
 
映画とは別だが、開会式の酷さはないのではないか。出演したアーティストも可哀想な気がする。当日なんじゃこりゃと辱めを受け寝込みたくなるほどだった。何を言いたいのか。どこが世界にアピールできる日本文化なのか。悲惨すぎる出来。
D通の軽薄な傲慢なプロデュースではハナから期待もへちまもないが。どこの国、都市の開会式パフォーマンスなのか。こんな恥辱はない。
未だショックだ。

そもそも復興とか、コンパクトとか言っていたじゃないかい。河瀬監督はその辺りも外していない。

オレは野村萬斎をみるため、もう一度観てもいいと思っている。シングルカットして欲しい。