2014年6月28日 宮崎市大字柏原の倉瀬池は生目地区で最大級池です、築造は1662年(寛文2年)、貯水量103,600㎥、昭和20年代、私が子供時代は水泳場して使っていた池です、当時の池は水生植物が数多く自生していました、オニバス、ヒシ(良く食べたもの)、ジュンサイ、浅瀬ではヨシ、ガマなどが自生し、中でもヒシは池全体に所狭しとはびこっていました、多くの種類のトンボ(オニヤンマ、シオカラトンボ,シヨウジヨトンボ、モノサシトンボ)生息してトンボを取って遊んだものです、多くの水生植物が生態系を守っていたのです、ある年突然(30年前)外来種ソウギョが池に放流されました、その後池には水生植物は壊滅状態になり死の池となり、池の水質は悪化し一年に3回ほど変色していました、また池はカモが越冬しに渡来して来ます、カモの排泄物の影響でさらに水質悪化していました、昨年までは水生植物や昆虫類を見る事が出来ませんでしたが、2013年8月に26年ぶりの池干しが行われ、池の水質が改善され外来種のソウギョも駆除されました、その成果で,死の池から少し水生植物の再生の兆候が見えてきました、写真はオニバス第4葉の浮葉性なったばかりのオニバスと思われます、ヒメタカ、ヒッジグサしれませんが,7月中旬になると判別が出来ますので確認次第投稿します。オニバスの生命力は長い年月休眠し数十年の寿命を持ち、泥の中で発芽できるチャンスを待っているとのこと、そのチャンスが26年ぶりの池干しだったのです。
30年以上の前の倉瀬池の風景を思い出しての写真、ヒシが所狭しとはびこつていますした(浮田の浦乃迫池の写真)
2013年8月に26年ぶりに池干しが行われました、その結果倉瀬池が生きた池に再生に進んでいます
2014年6月28日現在の倉瀬池の状況の写真です、昨年までは池全体が植物性プランクトンが増殖していましたが、今年は浅瀬に黄色く変色しているだけで全体に広からないことを祈るだけです、これから真夏にかけて池の水温が高くなるので少し心配です、早く水生植物が繁殖し池の水を浄化し太陽の光を浴びて二酸化炭素を吸い込み水の中に魚や昆虫にとって必要な酸素を作り生態系を守ることを願う、また水生植物は魚や昆虫を外敵から守ってくれるし、卵を産む場所も提供してくれています、池の生態系を守る最も大切な水生植物です、今後外来種の動植物は導入してはいけません。数か月池の観察を続け投稿を続けます。