お雑煮

学生寮にいた頃、全国各地から来ている学友達とお雑煮の話になると、今のように全国の情報には長けてなかった子供のわたしたちにとってはまさにカルチャーショックなことがたくさんありました。
丸餅の中に小豆餡が入っているのだけはどうしても受け入れがたい、と思う地域の不思議から、私の友達のな個人的なものまで・・
彼女は農家で、いつもその時期に余っている野菜など片っ端から始末する為のお椀なので、「闇鍋雑煮」と言っていました。

皆さんのおうちはどんな具が入っているんでしょうね？

私は父が佐賀で母が栃木、同然麦味噌の丸餅と思いきや・・・全国を渡り歩いていた父は餅こそ丸餅がいいと言っていましたが、関東の鳥だしのシンプルなものでよかったようで、さすがに核家族の我家は味の主導権が母にあったということなんでしょうね。
鳥だし、しょうゆ味、角餅ということでずっと育ってきました。
ネギとナルト、小松菜に柚子は欠かせません。

さて次は好みですよね。餅は焼きますか？焼いたら煮ますか？それとも最初から煮ますか？
私は餅がお雑煮の中でどろどろ一歩手前くらいのやわらかいものが好きでした。

姑は、口でこそ言いませんでしたがあなたの好きにはさせないとばかりに(笑)結婚と同時に定期的に麦味噌を、年末になるとたくさん丸餅送って来ました。
まだ若かったのでそういうものだろうと思っていましたが、夫からある日
「本当はあまり好きじゃない。miyoの作るほうが食べたい。」
と言われてからは、結局うちも実家の味で夫や子供を育ててしまいました。

今朝も
「お雑煮大好き～！！」
と言って食べてくれる息子達の言葉に嬉しく思いながらも、内心は複雑です。
いい嫁としては彼の母の味を引き継いで上げればよかったと思いつつも、実は彼の実家もお母さんの実家の味を継承したもの。余計に悩んでしまいます。
でもお母さんの作った○○が食べたい～と言われる事が、母親の仕事の醍醐味なんですよね。

今年は規模を縮小して種類も減らしたたおせち料理でしたが、作る手間は同じ。やっぱり深夜3時ごろまでかかってしまいました。それが今日あっという間になくなるのは嬉しいような残念なような・・・(笑

ひとまずは無事、元旦の仕事が終わりました。