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生きているからしかたない

とても身近なニュースです

2010-11-11 | Weblog

11月11日(木)はれ

毎日新聞 11月10日(水)20時43分配信のニュース

【<日本郵政>8438人を正社員に登用へ 非正規社員の4%】
日本郵政グループは10日、
同グループが非正規社員として雇用してきた8438人を
12月1日付で正社員に登用すると発表した。
同グループが雇用する非正規社員約21万人の4%に当たる。
来年度以降も登用は続ける。

同グループ従業員の約半数を非正規社員が占めるが、
郵政民営化の見直しを進めた亀井静香金融・郵政担当相(当時)が改善を要請。
60歳未満▽勤続3年以上▽週の労働時間30時間以上などの条件を満たした
約6万2000人のうち、約3万4000人が応募し、
8月から筆記や面接などの登用試験を続けてきた。

一方、正社員化に伴い、1人当たり年間約200万円のコスト増が見込まれ、
日本郵政の人件費負担は今年度分だけで168億円増えることになる。
雇用を重視する菅政権の政策には沿うが、
一方で「日本郵政グループをスリム化させる」という方向には逆行するため、
批判もありそうだ。【赤間清広、乾達】



ケモノにはとても身近なニュース。
ケモノの弟は、アレルギーを持ってることや、将来性を考え家業を継ぐことができず
ポストマン(郵便配達ね、ちょっとかっこ良く言ってあげたい)を
アルバイトとして、かれこれ7年程やっています。
弟もこの試験を受けました。
ここ数年、弟の口癖は【社員になりたい】でした。

暑い夏の日は、強い陽射しでシャツを着ていても背中が火傷のようになりながら
寒い冬は、たくさん重ね着をしてカイロを貼付けて、年末年始なんて関係なく
雨の日は、雨合羽を着てもパンツまでびしょ濡れになりながら
弟は働いてきました。

試験を受けたことは随分前から知っていて、
母と電話で話す度に、【試験の結果はまだ出てないの?】と会話していました。
11月8日、珍しく弟から電話があり
【受かったよ、採用だって!よかった】と報告を受けたときは
自分の事のように嬉しかったです。
その二日後にこんなニュースが流れるとはしらず・・・

一人あたりのコストがどうとか、
批判がでそうとか、
本当にマスコミは余計なことばかりですね。

7年間頑張ってきて、ようやく正規雇用です。
郵便局の配達員にはたくさんのノルマが課せられます。
(しかも結構、容赦ない設定です)

カモメール
年賀状
ゆうパック
エクスパック
記念切手
季節の小包便

弟はノルマを達成できなかったことを真剣に悩んだ時期もありました。
雨の日に郵便物が濡れているとクレームが入り、しょんぼりしていたこともありました。
バイクで配達するのに、傘も持たず行わなければいけません。
どうやったら少しでも濡れないか、弟なりに考えビニール袋を個別に買って
仕分けして配達したり工夫をしたりしています。
受けとる側はポストをのぞくだけで、その途中の行程など知る由もありません。
このご時世、ご親切に【再生紙】という郵便物が多くなっています。
エコ対策の再生紙は、非常にデリケートで水に弱いそうです。

いろんなことを乗り越え、ようやく安定を手に入れる事ができたのです。
試験を受けるにあたっては、ノルマを達成していることも条件だったようです。


雇用問題は、今の時代とてもデリケートかつネガティブです。
人を雇用するのには、もちろんお金が必要です。
ただ、わたしが言いたいのは、
毎日ポストに郵便物が入っているのは、弟のように配達をする人がいるからです。
365日フル稼働で郵便物が手に入るのです。

わたしは少しでも郵便配達の人がどうゆう状況で配達をしているのか知ってもらいたい。
そうすることで、もっともっと円滑な配送業務ができるのではないかと思います。
当たり前のように郵便物がポストに入っているのは
いろんな辛さを我慢しながら働いている人たちのおかげです。
正規雇用されると、アルバイトよりもノルマが重くなるそうです。

お金の部分にスポットをあてた、
締めの部分で【あおった】ような
このニュースに、正直がっかりしました。

わたしは書留などサインが必要な郵便物を受けとる時は
【ありがとうございます】と感謝の気持ちをを忘れないように気をつけたいと思います。



大切な人からの手紙
大切な書類
ダイレクトメール

これらが届くのはポストマンがいるからです。