こちらの本をやっと読み終えました。
ひとりの老女喜和子さんの過去を知っていくというお話なのですが、
帝国図書館の歴史も描かれていますし、
戦争中は図書館にもしわ寄せがきます。
その帝国図書館のそばに上野動物園があって
上野動物園も戦争により影響を受けます。
何より腹立たしかったというか悔しかったのは
動物が犠牲になったことです。
「さあ、動物を見て和む日々はもうおしまいです。
我が国は戦争をしているのです。
戦争には犠牲が必要です。
お国のために命を捧げる覚悟が必要です。
動物たちも死にます。
お国のために死ぬのです。
崇高な犠牲です」。
崇高な犠牲って何?
上野動物園の園長代理が東京都長官から「猛獣処分」の厳命を受けます。
なんとか象を仙台市動物園に譲るという話になったのに
猛獣は毒殺。例外はなしと殺されてしまいます。
もちろんその他の動物たちも。
もうここは泣けてきます。
ほんと戦争は悪。
ふざけるな!と言いたい。
ニッキのお芝居「あゝ同期の桜」。
明日ゲネプロ、あさって初日です。
こちらも戦争の話。
絶対泣くらしい。
いろんな人に見てもらいたい。