13・3・22
千葉県文化功労者であり、日報詩壇の選者、
覇気主宰の中谷順子氏の著書
「房総を描いた作家たち」をネタ本に市川、松戸、柏、我孫子で
10コース設定、無手勝流で実施しました。
自治体にはそれぞれ研究施設があり、研究者がいることも分かり、
彼らに助けられながら、一応無事に終了しました。
自分の研究成果にしたがって文学散歩を実施するのではなく、
それぞれの研究者に語ってもらうことで文学散歩は成り立つ、という、
奥の手?と云える方法を編み出しました。
一回目は4月9日(火)我孫子の白樺派文学を歩きます。
志賀直哉の「和解」を中心に歩き、
白樺文学館の学芸員のレクチャーをお願いします。
父との確執から和解に至るまでが小説の主題です。
和解に至るキッカケにMの存在がある。
「暮れに隣り村に住むようになって度々往来する、
そして自分の心に良い影響を与えた」とある。
Mとは武者小路実篤ではないか、などと私の勝手な解釈を披露する。
こうしたある種の問題を提起することで、
参加者の間から議論が生まれればこの試みは成功と云える。