日曜日の昼下がり
庭先で 母とおしゃべりをした。
近所で満開になっている桜がみごと。
うちには桜の木がないけれど
庭にはたくさんの花々がこれから彩を添える。
母「このイチョウはあんたが小学校の卒業記念にもらった苗木を植えたものだよ」
その大きさは 電信柱ほどの太さと高さに成長している。
月日の流れは
植物によって 実感させられることもあるんだよね。
同じころになるが
母が近所のスーパーで買って植えたという100円のツツジも五つほど。
当時の10倍になったとのことである。
私が 毎年母の日にプレゼントしている鉢植えの花
ユリやアジサイも
庭に植え替えていたようで
新しい芽も次々に出てきていた。
かわいらしい新芽を見て
花が咲くのが楽しみになる気持ちがわかった。
ここのところ 雨が続き 十分に潤った草花から 太陽のにおいがした。
くちうるさい母も 太陽のような明るさで これからも笑って生きてほしい。
お昼を過ぎ
私は 繁華街に用事があったため
バス停までの のどかな住宅街を歩いていると・・・
そこいらねんじゅうから 家族団らんの声が聞こえてきた。
テレビを見ながら笑っている声や
庭先でバーベキューをしている家族・・・
思わず見入ってしまった。
いいにおい~
子供とパパが庭の草むしりをしている光景。
あ~・・・・
平和だなぁ・・・
ただそれだけを感じて
バス停へと向かった。
「平和」とは たいら に わ と書く。
でこぼこ道があるから
平和なひとときを ありがたく思うものなのかもしれない。