赤紙

うちのアパートの呼鈴は”鈴”なんていうかわいいものではなく
まるで災害でも起こったようなけたたましいブザー音です。

我が家のものはもちろん階下の音まで聞こえます。
静かな時であれば　階下のブザーでも　結構びっくりするくらいです。

そんな大音量ですので（音量調節機能なし）　
子どもが生まれて以来ずっとスイッチはオフにしています。

大人だって寝ているときに　あの音をやられたら
泣きそうですから　赤ちゃんだったら
昼寝から起きるのはもちろん　怖がって泣くと思います。


しかし　そのままにオフにしておくと　宅急便など
本当に用のある人が　そうとはしらず　音のならない呼鈴を
押し続けて待っていては困ります。

そこで　私は　黄色い付箋紙に
「ノックしてください」と書いて
呼鈴ボタンの上に貼りました。
付箋紙なので　下からめくるとそこに呼鈴があることは確認できます。（完璧


うちの真下の階下の人は　呼鈴を愛用しています。
ご主人はもちろん　奥様も　娘さん（大学生）も　帰宅した際は
必ず呼鈴で鍵を開けてもらっているようです。

しかし　そんな愛呼鈴家の階下のうちも　ときどき呼鈴ボタンに
紙を貼っているときがあります。


直接確認したわけではないのですが　そこのさらに真下の階下のご家族と
うちで合同調査した結果（大げさ・・）　
どうもご主人が夜勤のとき　その紙が貼られるようなのです。


寝ているご主人をセールスなどで起こさないようにするための
ご家族の配慮ですね。


ところで　その　貼ってある紙ですが

　真っ赤

なんです。　
何のメッセージもなく　単に真っ赤な紙が呼鈴に四方びっちりと
セロテープで貼り付けてあるという・・・・・

怖い～～～　



「起・こ・す・な・よ！！」　


という強いメッセージをその無言の赤紙に感じる私は
深読みしすぎでしょうか？


たいていいつも　午前中は外出し　昼食後～夕方まで娘には昼寝させるので
ドタドタと足音で睡眠の邪魔はあまりしていないつもりですが
いつもに増して静かに　そして長く外出する
赤紙の貼られる数日間です。

　


今朝　赤紙を発見しました。

大道芸人

先日　近隣の幼稚園の夕涼み会で　大道芸人の芸を見る機会がありました。

その日は暑かったし　園庭は地面が砂で埃っぽかったからかもしれないけれど
なんだか　その芸人さん（若い男性）は　清潔感がなかった・・・。

額に光る汗が　美しく見える場合もあるけれど
彼の場合は　それも決して美しくなく
髪の色も　洋服も　着こなしも　すべてが　
トータルでなぜだか汚らしく見えました。

以前ヨーヨーでなんだかの賞を取ったことがあるそうで
まぁ上手にヨーヨーを扱っていましたが。


たまたま　彼の斜めうしろの方向に座っていたので
彼の大切な商売道具のいっぱい詰まったお道具箱（カバン）の中身も
よく見えました。


これが　また汚いの。
汚れではなく　雑然とというか　混沌とというか・・・
たまに　本人も　次のアイテムを出すのに手間取る始末・・・。
使う小道具もぼろぼろ・・・。　
手入れしとけよ、拭いとけよ、大事にしろよ、商売道具だろう・・・って。




偶然その翌日　人の多いショッピング施設の広場で　大道芸人の芸を見る機会が
またありました。

同じように　若い男性でした。
でも　その人はとてもこぎれいに見えました。

回廊式の建物の中央広場でのイベントで　そのとき私は
３階から　その様子を見下ろしていました。
ですから　彼の商売道具のカバンの中は丸見え。

彼のカバンは　とってもきれいに整頓されていました。
芸もスムーズに進行します。
そのぶん　トークにも余裕が生まれるのか　すべてスムーズ、スマートに
進行していたように感じました。



さて、その２人の大道芸人を見て・・・・

同じ時期に　同じような芸を　同じようなトークでありながら　
かたや　小さな幼稚園で
かたや　たくさんの人が集まるしゃれたショッピング施設で
披露している　というのは　やはりそこに道を分ける何かが
あるような気がしました。


芸事は　その道にずば抜けたいわゆる”天才”がいるかもしれません。
そういう天才は別格として
それ以外の人たちって　やっぱり何事に関しても”びったれ”な人と　
そうでない人って　差がでるのかな・・・・
なんて思いました。

大道芸人だけではなく　世の中すべてにおいて
そういうことって言えるのかな？もしかして・・・・。


小さな頃から　親にさんざん　「ホントにこの子はびったれやね」と
言われ育ってきた私。

ピーーンチっ！！　　


　　　　　・・・・さて、部屋の片付けでもしようかしら・・・・。


　びったれ　：　山口、北部九州あたりでよく使われる方言だと思います。
　　　　　　　　　　　どんぴしゃな言葉が浮かばないのですが　カンタンに言うと
　　　　　　　　　　　「だらしない」「不潔」「なまけもの」とか
　　　　　　　　　　　行動でも見た目でも　なんだかだらしなく汚らしいときに使います。