どこかで誰かが

独り言をつぶやくように思いついたことを書きとめてみたいと思う。
モモの徒然日記なり。

前略、父上さま

2009-05-30 21:17:58 | 日記
今この時間あなたはもう健やかな眠りに就いたところでしょうか?

病院のベッドのうえでの生活が始まってからもう3年3ヶ月が過ぎようとしていま

す。初めて今の病気が発症したのは17年ほど前でしたね。頑張り屋さんのあなた

は不自由な右手と右足をなれない左手で上手く動かしてリハビリに励み、杖を使っ

て自分で歩けるようになりましたね。左手での字を書く練習の成果で右手と変わら

ずに名前もサイン出来るようになっていましたよね。

あなたの老後は病気と上手く付き合いながらも穏やかに過ぎていくものだと思って

いました。3年前のあの日わたしはあなたの復活を信じて疑わなかった。きっと今

までのように奇跡的な回復力をもってあの大好きな包まれるような笑顔を見せてく

れると思っていました。思うようには願うようには物事は運ばないことがあるとい

うことをあなたは身を持ってわたし達に教えてくれているのでしょうか。言葉を伝

える事も自分の体を思い通りに動かすことも叶わなくなった今、1日1日をどんな

気持で迎え過ごしているのですか。

生まれてきた時から今日までずっとどんな時もあなたに守られていたように思いま

す。きっとこれから先も変わらずずっとそうなのかもしれません。

あなたの生き方、どんな運命も受けとめ受け入れて前を向いて生きる姿勢はこれか

ら自らの人生を切り開いていくあなたの愛すべき孫たちにも力強いエールを送って

いるはずだとわたしは思っています。どうしようもない自分と向き合う時が訪れた

時、彼らはきっとあなたの姿を思い出し自分たちなりに乗り越える術を見つけるこ

とでしょう。

今日はどうかすてきな夢を見ていてください。